『株の発想』は昭和45年10月から46年11月まで
「株式投資の実際」と題して「日本証券新聞」紙で連載し、
日本証券新聞社の出版部から刊行したさ作品です。

この執筆時期には
8月15日にニクソン大統領がドル緊急防衛対策を決定し、
8月27日、日本は 円の変動相場制への移行を決めた。

また10月25日に中国の国連加盟が決まった。

 

このように、経済環境が大きく変化した時期であったが、
この作品ファ出版されてから二十数年後に邱は
次のようにふりかえっている。

「いま読み返してみると、あの時代なりに
自分がどういう先の読み方をしたのかがよくわかる。
私は気の早いほうだから、日本が耐久消費財の輸出国から
資本財の輸出国に変わるだろうと思ったし、
ニクソンの訪中をきっかけとして、
中国を新しい市場とする動きになるだろうと予想した。

また人手不足によって人件費が高騰するから
省力機械が次の成長産業になるだろうことを力説している。

細部では間違いはたくさんあるが、
大筋を間違えなかったおかげで、
何とか今日までやって来られたんだなあ、
と改めて実感させられる著作のひとつである」
(ベスト・シリーズ版『株の発想』まえがき)。