『香港の挑戦』には「香港の挑戦」のほか、
「実録―海外投資」と「経済一等国日本」の
二つの作品が収録されていています。

今回は「あとがき」のうち、
この「実録ー海外投資』について解説している部分の文章を掲載します。
 

「日本株の国際化も含めて日本経済の土俵が
全世界に拡がるようになれば、
日本の資金と工業技術が外国へ出ていって、
外国で工業生産をやったり、販売活動をしたりするのは
やがて日常茶飯事になってくる。

『海外投資』は日本経済にとって
避けられないコースの一つなのである。
たまたま私は足掛け10年、
台湾で実際に海外投資に従事してきたので、
その難しさをつぶさに味わってきている。
近来海外投資についての本はたくさん出版されているが、
通りいっぺんの叙述が多く、私が見ると
ツボをはずれたもどかしさを感ずる。

そこで自分の体験をもとに、
いわばホンネの海外投資論を書く気をおこした。
『海外投資』120枚は、中央公論社の『経営問題』春季号に
『実録―海外投資』と題して発表させていただいた。]
(『香港の挑戦』)